2022年10月11日

照明学会 照明デザイン賞シンポジウム

近田玲子デザイン事務所は「金沢港 加賀五彩を纏う」で優秀賞を受賞し、野澤寿江と高永祥の両名によって照明デザインのプレゼンテーションを行なった。審査員木下史青氏から以下のコメントがあった。『金沢というと、JR金沢駅の東口側に「加賀百万石」を背景に開けた、北陸の代表的な文化都市というイメージがある。そんな金沢駅の反対側、西口から15分ほどレンタカーを走らせると金沢港が見えてくる。港湾事業の産業地として日本海へ開けた港に、海外からの豪華客船を含む、国際的な観光拠点として整備された照明デザインが評価された。金沢の伝統工芸「加賀友禅」の基本的な5色の光で、港湾内を廻る管理主体の異なる施設(クルーズターミナル広場・セメントサイロ・ガントリークレーン・橋・巡視船など)を、幻想的に結ぶことにより、石川県による新たな観光拠点を創出するプロジェクトである。施設の竣工後、世界的な新型コロナウイルス感染症の蔓延により、未だ豪華クルーズ客船の来航を果たすことが叶わず、この施設の本来の目的を達することができていないのが残念なことではあるが、既に昼夜の景観を楽しむ姿を見ることができた。更なる展開に期待したい。』

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