1993-1995 作品集 RAY index |
1 アクトシティ浜松 浦安ブライトンホテル 草津町湯畑広場 綜通横浜ビル ヒサゴ東京支社 |
近田玲子デザイン事務所が手掛けた作品のご紹介 |
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アクトシティ浜松 Aゾーン 建築設計:日本設計、都市・建築総合研究所 竣工:1994年10月 |
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1996年 北米照明学会賞 Award of Merit | ||
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アクトシティ浜松は、JR浜松駅前に延べ面積23万平方メートルにわたって広がる、東海地方で最大規模の都市再開発である。「国際コンベンションシティ構想」と「音楽文化都市構想」の2つのコンセプトの基に、ホール、ホテル、オフィス、商業施設、展示イベントホール、楽器博物館、研修交流センターの各施設がA〜Dの4つのゾーンで構成されている。 大中ホール、コングレスセンターのあるAゾーンは、最も駅寄りにあることから、駅からの人の流れを他の3つのゾーンにつなげる屋外照明計画が求められた。地下1階のサンクンガーデンと屋上庭園を核として、建物外部へのもれあかり、ガラスブロックで覆われた2つの光る塔、バルコニーへのライトアップなどのきめ細かな照明により、魅力的な街なみづくりが実現した。 |
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浦安ブライトンホテル 建築設計:日建設計 竣工:1993年7月 |
photo (C) MURAZUMI, Souichi. |
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JR新浦安駅前に建てられたこのホテルは、ロビー、大小宴会場、レストラン、屋内プール、チャペル、結婚式場を備え、ビジネス客と同時に、周辺に住む人のための「休日のちょっとぜいたくなディナーの場」を狙っている。 直径17mのガラスのドームを頂くロビーの照明は、自然光と人工光のバランスに重点を置いて設計した。昼間の自然光は温かみがあるが、夕方は青白く寂しい印象になる。そこで人工的な「夕焼け空」を作り、これから始まるディナーへの期待感を盛り上げる光とした。 その他、列柱上には寿命6万時間の無電極放電ランプ、ドームの内側には淡いオレンジ色フィルター付の蛍光灯とハロゲンランプのアップライト、ラウンジ横の池には12V 50Wハロゲンランプの水中照明など、メンテナンスを考慮した設計とした。また、明るさと点滅のプログラムを4段階に設定し、ランニング・コストを最小限に抑えた。 1. 朝〜17時――ドームからの柔らかい自然光、ロビー全体の明るさ100% 2. 17時〜19時――ドーム内側の「夕焼け空」、ロビー全体の明るさ70% 中央テーブルへの超峡角スポットライト 3. 19時〜22時――ドーム内のガラス部分真っ暗、フレーム部分へのアクセント・ライト 中央テーブルへの超峡角スポットライト、ロビー全体の明るさ50% 4. 22時〜朝――ドーム内側真っ暗、ロビ−周辺の回廊照明のみ50%点灯、その他OFF 自然光と人工光のバランスを時間によってドラマチックに変化させることで、昼と夜それぞれの「ぜいたくな光の時間」をつくることに成功した。 |
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草津町 湯畑広場 広場設計:象設計集団 竣工:1995年3月 |
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1996年 北米照明学会賞 Award of Merit | ||
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草津温泉の「湯畑」は、源泉から沸き出す湯煙が見どころの観光名所である。湯畑広場の周辺には旅館、居酒屋、土産屋などがあるが、昼間の賑わいとは変わって夕方を過ぎると人通りが少なくなる。湯煙の投光などは行われていたが、周辺広場の照明はポール灯のみで寒々としていた。 湯畑周辺広場の整備にともなって、夜間もそぞろ歩きを楽しめる照明を計画した。湯畑の一番の特徴である湯煙を投光し、非現実的な景色を強調するとともに、ベンチ、手すり、あずまやなどにそれぞれ照明を設置して人に近く親しみのあるあかりとした。全体的に暖かい色の光源を使い、寛いだ空間となっている。また、広場の橋の湯滝前に放置されていた昔の石柱の照明を復活させ、新しい広場のシンボルとした。 |
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綜通横浜ビル 建築設計: 日建設計 竣工:1995年4月 |
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1996年 第6回横浜まちなみ景観大賞 | 1996年 北米照明学会賞 Award of Merit | |
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横浜市・開港記念館の斜め前に完成したこのビルは、9階建ての新築ビルのファサードに昭和5〜6年頃建てられた建物の外壁の一部を組み込んで設計された。横浜市の景観基準に基づき、この保存壁面にライトアップが行われることになった。 保存壁面は4階までのテラコッタ・タイル仕上げで、5階から上にはオフホワイトの近代ビルが続く。比較的狭い道路に面しているため、正面からの視点は少なく、壁自体のボリュームも少ない。そこで、照明計画では、保存壁のテラコッタを1つ1つ丁寧に照らしたり、ファサードの窓枠にランプを仕込むなど、きめ細やかな照明を考えた。さらに、新築ビル最上階のポイント部を照明し、建物全体として見た時に一体感が感じられる様にした。 |
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ヒサゴ東京支社 内装設計:神谷武夫設計事務所 竣工:1994年10月 |
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1995年 北米照明学会賞 Award of Merit | ||
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恵比寿ガーデンプレイスタワー12階に完成したこのオフィスは、ヒサゴの東京支社であると同時に、顧客に商品であるコンピューター・ソフトのシステム体系を説明するショールームとしての役割を持っている。ショールームでありながら、目に見える商品展示は全くしないことから、この会社に対する「顧客の印象をいかに深くするか」に重点を絞った照明計画が求められた。 応接室に当たるパティオは、客が最初に足を踏み入れる部屋である。全体の明るさは低めに抑え、12V 50Wハロゲンランプの天井埋め込みスポットライトで壁や中央の床に置かれた彫刻を効果的に見せる照明とした。 扉を開けると、一転して柔らかい拡散光が部屋全体に溢れるセミナールームに入る。続くコンファレンス・ルーム、コンサルテーション・ルームは、顧客に会社の仕事内容を紹介する実質的なビジネス空間であることから、グレアーがなく爽やかに明るい光とした。 こうした照明により、訪れた客はコンピューター・ソフトという無機的なイメージとは正反対の印象を受ける。既成概念から解き放たれた後のビジネス効果は大きい。 |
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