瀬戸内中讃環境保全
ごみ処理施設


香川県丸亀市
設計:フジタ、荏原製作所
竣工:1997年3月
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瀬戸内中讃環境保全ごみ処理施設
photo (C) MURAZUMI, Souichi.

環境保全のため瀬戸内海に近い丸亀市に建設されたこのプラントは、それ自体緑地として機能することが計画されている。豊かな自然環境を有する立地に配慮して、照明デザイナーは建築家ばかりでなく庭園計画、色彩配置、建築素材、およびサインデザインの専門家と協議しなければならなかった。このような対話のねらいは自然との一体感であった。

周囲の景観と建物を調和させるため、建築家は多数の小さな開口部を外壁に置いたが、照明デザイナーは建物の内側と外側を結合するためこのような光の洩れ穴を最大限に利用した。夜間には焼却炉やコントロール室からガラス壁を通して投げかけられた光が外にいる人々にプラントが休みなく稼働していることを意識させる。高い煙突は内側から光のスリットで照明され、海上の灯台のように建物の廻りに光をおとしている。このような努力によってこのたぐいのプラントにしばしばともなう自然環境から孤立した圧迫感のある印象は払拭された。

周囲の自然と結合せられて、今やプラントは地域の美しい景観に寄与し、それ自体環境との調和的共存のシンボルとなっている。
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