2009年03月--日

北京研修旅行

2月28日から3月3日、所員全員参加の北京研修旅行を行い、猛烈な勢いで再開発が進められている北京市の様子を肌で感じてきた。鳥の巣と水立方のダイナミックなボリューム感、北京のガイドがパンツと呼んでいたCCTVの斬新な形、銀の卵と呼ばれる半球型の国家大劇院。いずれも北京市の新しいランドマークとしての役割を十二分に果たしている。歴史都市としての調和はどうかとの懸念は、実際に建物を見て回って吹き飛んだ。北京市全体の広さは四国と同じくらい。中心部だけでも広い。オリンピックを契機に完成したこれらの建物は、中心部の既に建てられている高層ビル群の延長として見れば、違和感は全くない。北京のガイドなどはむしろ、故宮の周辺に残る昔の北京の面影を残す胡同(フートン)の方に違和感を感じていると言う。胡同(フートン)にある伝統的住居である四合院の所有権の価格は高騰の一途。土地は国の物だが、建物を所有している人には所有権が認められている。一見つつましい庶民の家が、実際は大金持ちの持ち家なのである。
歴史的街並を保全しようと、現在、北京市によってあちこちの胡同の四合院造りの街並保全が進められている。

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