金沢城址公園
8月31日、金沢城址公園照明計画の最終調整が完了した。四百年の歴史と文化で知られている金沢城に、新しいシンボルが加えられた。 歴史的建造物として、菱櫓(ひしやぐら)、五十間長屋(ごじゅっけんながや)、橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)が復元され、120年前の姿を見せている。
近田玲子デザイン事務所は、9月8日から開催される「第18回全国都市緑化いしかわフェア」のメイン会場となる、金沢城址公園とその周辺の照明計画を手掛けた。菱櫓などは、石垣や白壁に外から光を当てるだけでなく、窓からこもれ出る明かりを景観照明の重要な要素として位置付けた。環境に配慮し、電気容量の小さい投光器を使い、樹木などにはなるべく光が当らない様に工夫されている。 園内の散策路には、石垣と全く同じ戸室石を使った足元灯と街路灯をデザインした。城の周囲の歩道にも足元灯や街路灯を設置し、金沢城、兼六園、広坂などを結ぶ光の道をつくった。
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