作品名

キャノン下丸子ビル

設計

日建設計

受賞

所在地

東京 関東地方

竣工

1992年

カテゴリ

オフィス

概要

玄関ホール正面に広がる高さ16mのロビーは、この建物の中心であると同時に、キャノンの顔になる場所である。ふだんは会議場のホワイエとして使われるが、時にはレセプション・パーティが開かれたり、新製品の展示場ともなる。照明計画では、2種類の光色と2つの照明方法とで昼間と夜の光をデザインした。

昼間――中心部のガラス屋根からはトップライトが入るが、ロビー内には10〜1%程度の中光しか期待できない。昼間も光を補う必要があることから、250Wメタルハライドランプのウォールウォッシャー・ダウンライトで両側の壁を照らし、解放感のある明るい空間とした。

夜間――メタルハライドランプの白い光が消えて、ハロゲンランプの温かい光色に変わる。ガラス屋根の下に設置した吊り下げ灯に組み込まれている500Wハロゲンランプの狭角スポットライトはロビーの中心部分を、100Wハロゲンランプはガラス屋根を囲む壁だけを明るく照らす。階段も手すりに組み込んだ足元灯だけになり、昼間の活動的な雰囲気から陰影のある落ち着いた雰囲気になる。ウォールウォッシャー・ダウンライトと吊り下げ灯は、どちらも昇降装置がついているのでランプ交換は安全で容易に行える。