約2万坪、130年の歴史ある日本庭園を訪れる人は、椿山荘だけでしか見ることができない淡い光と自然との共演、そして、庭園全体に広がる迫力ある光の旋律を、毎日楽しむことができる。
窓の外には、三重塔を囲むようにたたずむ樹木、点在する史跡、幽翠池などが、静かに浮かび上がる。庭園内を散策すれば、大地の恵みに満ちた季節のうつろいや、積み重ねられた時の流れを示す光のリズムに包まれ、人々は自然の一部であることに気づく。
照明には、通常時用の1時間プログラムと、3分間の特別プログラムが用意されている。
3分間の特別プログラムは、さらに、桜、新緑、もみじの季節に合わせた音と光の「庭園光響曲」が作られ、ホテルの室内から、庭園を散策しながら、「庭園光響曲」を楽しめる。冬から春にかけては、紫、黄、白に光色が変化する。夏は水色、緑、青で瑞々しさを表し、秋は紅葉がより映える黄、だいだい、赤でプログラムされている。
光、音、色 ― 広大な庭園を舞台に繰り広げられる光と音の光響曲は、日常生活のなかで忘れていた、五感を呼びさます。
LED(発光ダイオード)、高効率のメタルハライドランプを使用したことにより、消費電力を従来の約半分に抑えた。木や生き物にも優しい照明で、自然との共生を推進する地球に優しく美しい夜景が作られた。