作品名

浦安ブライトンホテル

設計

日建設計

受賞

所在地

千葉 関東地方

竣工

1993年

カテゴリ

ホテル・宿泊施設

概要

JR新浦安駅前に建てられたこのホテルは、ロビー、大小宴会場、レストラン、屋内プール、チャペル、結婚式場を備え、ビジネス客と同時に、周辺に住む人のための「休日のちょっとぜいたくなディナーの場」を狙っている。

直径17mのガラスのドームを頂くロビーの照明は、自然光と人工光のバランスに重点を置いて設計した。昼間の自然光は温かみがあるが、夕方は青白く寂しい印象になる。そこで人工的な「夕焼け空」を作り、これから始まるディナーへの期待感を盛り上げる光とした。

その他、列柱上には寿命6万時間の無電極放電ランプ、ドームの内側には淡いオレンジ色フィルター付の蛍光灯とハロゲンランプのアップライト、ラウンジ横の池には12V 50Wハロゲンランプの水中照明など、メンテナンスを考慮した設計とした。また、明るさと点滅のプログラムを4段階に設定し、ランニング・コストを最小限に抑えた。

1. 朝〜17時――ドームからの柔らかい自然光、ロビー全体の明るさ100%
2. 17時〜19時――ドーム内側の「夕焼け空」、ロビー全体の明るさ70%
中央テーブルへの超峡角スポットライト
3. 19時〜22時――ドーム内のガラス部分真っ暗、フレーム部分へのアクセント・ライト
中央テーブルへの超峡角スポットライト、ロビー全体の明るさ50%
4. 22時〜朝――ドーム内側真っ暗、ロビ−周辺の回廊照明のみ50%点灯、その他OFF

自然光と人工光のバランスを時間によってドラマチックに変化させることで、昼と夜それぞれの「ぜいたくな光の時間」をつくることに成功した。