作品名

沖縄首里城公園 夜間景観形成計画

設計

海洋博覧会記念公園管理財団

受賞

1999 IES/Award of Merit

所在地

沖縄 九州地方

竣工

1998年

カテゴリ

公園・広場

概要

首里城公園は、かつての琉球王朝の居城・首里城を中心に広がる歴史公園で、沖縄の歴史、文化の面影を色濃く残している。

夕方から夜にかけても、たくさんの観光客や地域の人たちが散策に訪れるが、これまでの照明設備は保安照明程度にしかすぎず、毎年行われる首里城祭や月見の宴などに行われるイベント照明も、仮設の提灯や裸電球での応急的なもので魅力に欠けるものだった。そこで、首里城公園にふさわしい照明として、

1. 市街地から眺められる首里城の夜景をつくる。
美しい光風景に触れる事で、改めて自分たちの住む街に誇りを持つ。

2. 琉球王朝の歴史を光によって再発見する。
由緒ある門や石積みの城壁、赤瓦の屋根や石畳の道などへの演出照明により、今まで見えなかった歴史風景が堪能出来る。

3. 首里城から市内の夜景を眺められるようにする。
首里城は街を見渡せる丘の上にあり、那覇市内から海を望む夜景観は一見に値するものである。足元を照らす園路照明を整備して新しい観光資源とする。

歴史的保存区域であることから、電気の配管工事や照明器具の設置場所に制限が多く、1999年現在夜間照明は完成していないが、将来観光の目玉になることは間違いない。