作品名

井田子水門

設計

GK設計

受賞

1991 IES/Award of Merit

所在地

静岡 中部地方

竣工

1991年

カテゴリ

橋・道路・水門

概要

この水門の特徴は上に見晴らし台があることである。照明計画の目的は、海上の漁船から眺めた時に街の位置を知る標識として、陸上からは夜も人々が美しい海を眺められる見晴らし台として、また海辺の街のモニュメントとなる夜景をつくることであった。

照明が明るすぎると、周囲の景色は見えにくくなる。下がマッシブなコンクリート、上が軽快なパイプ構造のタワーという、対照的な二つの素材をどのように光で演出するか、また、明るさと暗さとバランスをどう計画するかが照明の重要なポイントであった。マッシブなコンクリート水門の上部に、小さくて温かい色の白熱電球を取りつけ、コンクリートのリブを浮かび上がらせると同時に、上の見晴らし台の床から光が透けて見えるようにした。

また、見晴らし台の照明としては、上にのぼった人が安全に歩けるための足元照明と、タワー・ストラクチャーをシャープに浮かび上がらせる光の二つを兼ねた、メタルハライドランプの白い光を設置し、水門全体の夜景として重量感の違う二つの素材を、光の色の違い、明るさの違いで表現した。