作品名

九州・沖縄サミット 首里城晩餐会景観照明

設計

外務省

受賞

所在地

沖縄 九州地方

竣工

2000年

カテゴリ

都市計画・景観

概要

2000年7月22日、近田玲子は九州・沖縄サミット首脳晩餐会の照明演出総監督を務めた。

晩餐会は沖縄県那覇市の首里城で催された。照明のテーマは「もてなしの光、沖縄の歴史と文化を伝える光」。ポイントは、
(1) 優美な曲線をもつ石垣の外構照明
(2) 首脳の到着を迎える系図座、用物座の室内照明
(3) 伝統舞踊と音楽が上演される下之御庭の照明計画
(4) 首里城の中枢である御庭の照明計画
であった。

下之御庭(しちゃぬうなー)は隣接する御庭への控えの場で、今回は沖縄の伝統舞踊と音楽が披露される。琉球王朝の祭政一致を象徴する首里杜御嶽(すいむいうたき)からサーチライトによる光の柱を立ち上げ、参加各国の平和と繁栄への願いを象徴するシンボルとした。

正殿を望む御庭(うなー)はかつて冊封使を迎える式典など、様々な儀式を行う首里城の中心だった場所である。正殿、南殿、北殿への格調高い光の演出で世界からの賓客を迎えることとした。

首脳の到着が遅れるなどいくつかのアクシデントはあったものの、晩餐会は成功裡に終了し、サミットに有終の美を添えた。