2005年01月--日 | 新年にあたって
12月末から近田玲子はイタリアのベネツィアで冬休みを過ごした。毎日満ち潮を挟んで4時間サン・マルコ広場は水浸し。観光客は幅1mほどの渡し板の上をぞろぞろと歩くしかない。15年前はすのこ程度で済んだのが今や高さも40センチは必要になった。サン・マルコ広場だけでなくベネツィア中の道路の至る所に水が溢れている。深い所では25センチ。長靴がなければびしょぬれだ。ドブや汚水が流れ込んでいるかも知れないので何が何でも濡れたくない。お店の入口にはがっちりしたステンレスの板がはめ込まれ水が店内に入るのを防いでいる。それでも店員は毎朝どこからかしみ込んだ水のしまつに追われている。どの家にも床から40センチ位の高さに排水ポンプが取り付けられていてあちこちの家から道路に水が排出される。すっかり水が引いた後も湿った生臭い匂いがたちこめる。
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